小学生の時間は貴重だ。
昼休みは20分くらいしかなく、その中でボールの奪い合いに勝ち、
外へ遊びに走り出し、帰ってこなければならない。
おっさんになった今思うと驚異的だ。
しかし遊びの前に、先攻後攻決めなどでジャンケンが必要だったりする。
当時の自分にとって、その時間は非常に無駄に思えた。
早く遊びたい。
グズグズしていると昼休みが終わってしまう。
そしていつからか、ジャンケンでグーだけをだすようになった。
こっちとしては別に負けても良いのだ。
その後に遊ぶことが重要なんだから。
そして、小学校でジャンケンをするタイミングはもう1つある。
給食のジャンケンだ。
これもやはり時間がもったいないなと思っていたので、
給食のジャンケンに関しては参加しない、という方針をとっていた。
皆の関心がジャンケンに向かっている隙に、
余っているおかわり自由の野菜などを貪り食っていた。
そういう子供だった。
しかし。
今となってはもう何か忘れたが、
ある日の給食で驚くほどおいしいものがでて、それが余っていた。
普段給食のジャンケンに参加しない私が手をあげた。
友達の(どうしたんだコイツ)という目を今でも覚えている。
今回だけはどうしても勝ちたかった。
必死で考えた小学生の私は、
(いつも俺はグーだから、チョキをだせば勝てるんじゃ?)
と気づいた。全身に力が入っていた。
最初はグー。ジャンケン・・・
相手はグー。
友達「わかりやすすぎwwwwww」
めちゃくちゃ笑われた。
この失敗からの学び
・相手の思考を読んだ方がいい
・敵を知り己を知れば百戦危うからず
